『イリヤの空、UFOの夏〈その3〉』
- 作者: 秋山瑞人,駒都えーじ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 文庫
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やがて2人は後戻りのできない片道列車に飛び乗る。何もかも捨てて2人だけの楽園を探すために――。
相変わらず、人目につくところで読んではいけない度MAX。「無銭飲食列伝」はもう笑う以外にない感じ。そこまでするかぁ〜!? みたいな。なんか2人の対戦を実況中継で聞いているみたい。てか、この著者は映像(動画)っぽい書き方をする(それってどんなんだよ? と言われると困るが)。プールサイドの攻防とかあり得ないっすよ。どんなムチャも、どんなムボウな事もできると信じていた、あの少年時代が懐かしいっすねぇ。いや、女子ってこういう騒ぎ方しないからさ。なんとなくアコガレ。男っていい。如月十郎の鼻に抜けるという「んバカやろうぅ!!」がかなり簡単に想像できておかしかった。
そして足下から崩れ去る日常。こういう日常と非日常の緩急が、たまらず得意科目なんだよね。
いや、水前寺カッコよすぎ(笑) でもまあ、完さい*1戒厳令が布かれてたら、こんな会話だよな。まあ、大学はフツーと同じに授業だと思うけど。多分、有事ってタイクツ。かえって、早く攻めてこないかな、とか思ってしまうかもしれない。
番外編、めちゃ笑った。なんか映画みたい。「水前寺だ! 今から出ていく!」なんか、あんたは強盗かいっ、っていう。一体なんで立て篭もってたってちゅうねん!
中島みゆきの「世情」が一発で思い出せない自分がえらく悲しい。