■

「.hack//」のDVDを見ていて、あまりに現実的なので――アニメがリアルという意味ではなく――背中に寒気が走る。いかにも将来、いや明日にでも起こりそうな事だ。最近、コンピュータウィルスとか、システムエラーにより起こる予想外の事態なんかを題材にした映画、ゲームなどが多くなっているのもそれを助長しているようだ。うーん、しかし現実世界では今、イラク査察と北朝鮮問題や国内の政治なんかが大きな問題だと思われているようで、「.hack//」DVDの中のように、起こり得るコンピュータの誤作動を重要視している人は少ないのではないだろうか。過去の例を見てみるなら、「Y2K」問題だ。あれには正直驚かされた。年始の５ヶ月前くらいから何の前触れもなく突然その姿を現し、あっという間に大問題になった。なぜ誰も今まで気がつかなかったのか。私が思うに、それは恐らく、コンピュータの過剰過信から生まれたに違いない。目の前の便利さに夢中になるあまり、未来が目に入らなかった結果があれだったのだろう。……まあ、実際人類存亡の危機が訪れなかっただけ良しとするかは、個人の自由なわけで、強制するのは間違っていると思う。ただ、知識があるかないかでパソコンを使って同じ事をしていても見えるものはかなり違ってくるはずだ。コンピュータダウンは、すでに環境問題と同等な程に、早急に対策を立て、そして実行していかなければならない問題だ。