『撃墜魔女ヒミカⅡ』
- 作者: 荻野目悠樹,近衛乙嗣
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/11
- メディア: 文庫
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ヒミカのミステリアスな魅力がたまらない。物語は、ついにヒミカと張り合う敵が現れ、そいつは軍内部にも勢力を伸ばして彼女の邪魔をするのだが、どんな困難が起きても決して動じず、見事に乗り切るヒミカには「スゴイ」と思うのと同時に、「カッコイイ」とも思えてくる(まあ、主人公なのだから当然だが)。古めかしい漢字の使い方も、いい味を出している。翼が上下に2枚ある、複葉機も悪くない。しかし、何の伏線もなしに、実はこいつは敵でした、という展開はやめてほしい。一気に読む気がなくなる(この脱力感を存分に味わいたい人は、『撃墜魔女ヒミカ』から読む事をおすすめする)。
「箒を飛行機に乗り換えた彼女は、味方から“魔女”と呼ばれている」的な表現がくどいが、電撃hp掲載分に書き下ろしを加えているのだから、当然といえば当然か。