『パイロットフィッシュ』
- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/03/24
- メディア: 文庫
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過去と未来が交錯する、記憶にまつわる青春小説。
タイトル半分、内容半分、そして前に知人が読んでいた事もあって買った小説。面白かった。でも、悔しいけれども、それを簡明に言い表す言葉を、私は持ち合わせていなかったりする(冒頭のあらすじだって、的確とは言い難いし)。あるいは、私が社会人か、恋人がいたりしたらもう少し深く理解できたのかもしれない。読解力のなさが悔やまれる……。
山崎が大学時代の自分を思い出しているシーンで、あまりにも大学生というものの真の姿を捉えている文があって、びっくりした。それと、音楽に関する話題が多かったのだが、その方面に疎い私には、何の事かほとんどわからなかった(ビートルズの歌についてさえ、ついていけない)。
つまらない事だけど、電車やバスの中で読むには向かない小説だと思う(性描写があるので)……。