『空の境界 the garden of sinners (上)』
- 作者: 奈須きのこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/06/08
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 81回
- この商品を含むブログ (535件) を見る
こういうタイプの小説は読んだ事なかったけど、面白かった。上巻は登場人物の紹介を主としていて、巻の後半あたりにまず1つ大きな陰謀にぶち当たる。で、首謀者が出てきて下巻へ続く、と。凄いなと思ったのは、非常識な事件の一端を、常識的な科学が担っている、という事(例を挙げるなら、医学、薬学、心理学)。現実にある理論を用いつつ、非現実的な現象を説明しているが、この辺の折り合いがよくできている。なんと! と驚いた。
式のキャラがイイ。あれくらいドライな奴が多いと人付き合いも楽になるだろう(何)イラストも好きだ。元々、ストーリーなんてまったく知らなかったし、表紙のイラストと裏表紙の簡単な、ほんっとに簡単なあらすじだけで購入したわけで。「“死”を見る能力を持つ女の子が、刀で化け物と戦うのかぁ……イイネ☆」くらいの認識と、気楽さだった(苦笑)
巻末の解説は、何の話かまったくわからなかった。伝奇小説はほとんど読まないからなぁ……。