女心と春の空……どころじゃないっ！

心配してた筋肉痛もほとんど残ってないし、さあ、はりきって卒検いってみよーか！　とカーテンを開けると雨が窓に吹きつけていて、外の木が激しく揺れているという光景が目に飛び込んできた……。くっそ、天気予報当たりやがったよ、予報通り暴風雨じゃんか！　卒検中止……にはならないか、ミニ台風と呼んでもよさそうなものだけど（雨はそれほど酷くないが）。
……方向転換です。私があたった２コースの所内卒検は方向転換だよ！　何、私に死ねと申すかっ！　−−まあ、一応規定で同じ場所で３回幅寄せしても脱出できない（方向転換コースから出られるように寄せきれない）場合はそこで試験中止っていうのがあって。確かに、私は今まで寄せるのに失敗していたこそすれ、必ず幅寄せ１回で方向転換コースから出られているから意外となんとかなりそうだけど、なんか緊張でわけのわからない失敗をしそうな気も……いやいや考えまい。
卒検路上はいつもの路上（教官の案内で走行）と自主経路。場所は昨日散歩にいった工業団地。まあ、簡単に言えば通常の教習と同じ、なのだけど、ぶすっとした教官（試験だからあまり話せない）が助手席にいる点が違ってるよねぇ。さて、「なんだ、フツーに運転すればいいんじゃん」と気楽に構えていたせいか、わりとリラックスできて（修検だってそうだろ、とはツッコまんで）、後部座席で順番待ちしてる時なんか欠伸が出たもんね。まあ、眠かったってのもあるけれど（修検の時と違って、前夜はすんなり眠れたんだけどね。散歩のせいかしらん？）……。とはいえ、いざ自分の番がきたらいきなり暴走、進路変更が必要な片側２車線道路でウィンカー点けずに左から右へ車線変更してしまった（車線を隔てる線がなかったんだもの……）！　早速教官（この人はよく喋る）にツッコまれたよ！　ああ、もう落ちたな、って思ったさ！
雨が降っている、という事は晴れの日の運転と違ってあるオプションがつくわけです……そう、歩行者に水をひっかけてはいけないというオプションが。−−なんかさ、路上検定コースの途中で、昨日まで何もなかった小さな工場で何かのイベントやってたんだけど、その会場の前に交通整理のオッチャンがいて。当然水をかけないようにスピード落として横を通過しなきゃいけないわけだけど、何、狙い!?　とか思った、あまりにタイミングよすぎて(苦笑)
路上の最終検定項目、自主経路は最後に駐車しなきゃいけないのだけど、失敗した。歩道には街路樹と生け垣があるから、同乗者が降りられるように場所を選んで停めなきゃならんわけですな。で、私は後部座席の人に気を使ったのだけど、本当は助手席に気を使わなきゃいけなかったみたいで（このあとの所内検定のために、教官が教習所まで運転する。路上で運転する教官は滅多に見られないっす）。またまたツッコまれちった☆（何）教習所までの帰り道、助手席に座っていた私は教官の注意（私だけに対する注意じゃないと思うんだけど、後ろにも１人教習生が乗ってるし）を優先的に聞くハメに。いや、もちろん役に立つ話だから嫌ではないんだけど、なんかこう自分の運転に通ずるところがあって痛いよね。しかも、この教官顔に似合わず（おじいさんっぽい人）、はっきり物事を言う。日本人はどこの国でも行列で間を詰めて並ぶから、それを嫌がるアメリカ人に撃たれて死んでしまうんだなぁ（福島訛り）、とか。すいません……事実だとは思うんですが、例えが……（車間距離の話をしていた）。こういう会話にはわりと慣れっこの私でも、なんか気が滅入ったのでした……。
教習所到着。もうここまできたら腹括るしかないっ！　と挑戦した方向転換。……アレ？　なんか今までで１番、しかも教本通り綺麗にできたよ？　幅寄せもまったく必要ないし……何で？　これまで何度もイメージトレーニングしてたのが今さら効いてきたのかな……？　自分でも驚きつつ、卒検終了。ロビーにて結果発表を待つ。ちなみに、卒検中は終始賑やかだった私。何もおかしいところがなくても、ひたすら笑顔で「あはは、ははは」って笑っていた。そうやって無理矢理でもハイテンションにならないとどうにかなっちまいそうだったよ！
自分の受験番号が光った時は、そりゃもう嬉しかったね！　修検の時、「受からないだろな……」と落胆していたのに受かった、という経験があるから期待していなかったわけではないけれど、まさか受かるとは思わなかったよ（所内はともかく、路上は結構ミスったと思っていたので）。とにかくよかった。それなりに苦労したので、なんか報われたなあ、という感じ。合格かあ……オーバーなし、規定日数で帰れるんだ。−−あ、試験の緊張で忘れていたけれど、段々寂しくなってきたぞ。