『よくわかる犯罪社会学入門―犯罪・非行とはいったい何か?』
- 作者: 矢島正見,丸秀康,山本功
- 出版社/メーカー: 学陽書房
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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社会学とは何か、の説明は、はてなキーワードリンクに譲るとして、こういうひねくれた(?)見方をする学問って、かなり好きだったり。まあ、どうも社会学と私の専攻する心理学は仲が悪いらしく、うちの大学の某授業でも「こいつら一体何研究してるんだろうね?」という、なんだろうなー、ケチのつけ合いみたいなものも確かに聞く、時たま。もっとも、私はそういう風には思わないけれど(時折自分でも何勉強してるのかわからなくなる事があるのは否定しないが)。最近はやりの、社会生活における諸事象(この本では主に犯罪、逸脱など)を、「生物・心理・社会」の多元的な見方で解決しようとする試みには、文字通り生物学(生理学)の他に社会学、心理学双方が必要なわけだしね。で、私は社会学のエスノメソドロジーっていう“変な学派”(とは、某社会学の教授)がわりと好きなのだけど、実はこれはコミュニケーション系の心理学には必要な理論なので、やっぱり社会学と心理学は同じものを違った視点で研究しているのだな、と思う(半分意味不明な文章)。
前記の通り、社会学をまったく知らない人やよくわからないという人にもかなりわかりやすい内容だったので、興味があったらぜひ読んでみるといいと思う。値段も大学のテキストのわりには安いし(その分著者の方々に入る印税は皆無らしいが)。オススメ。