前日から危ういとは思っていたが……
あのー、私今日卒検なんですがなんか空から白い欠片みたいなものがヒラヒラヒラヒラ舞い落ちてくるんですけど。
雪かぁ……。路面状況はそんなに悪くはないとはいえ、これは長く降り続いたらそれなりに脅威だよな。というわけで出発する前に教習所に電話で確認してみよう。――ふんふん、やっぱり思ってた通り実施ですか。よし、そういう事なら仕方がない。最新の注意を払って出かけるとしよう、合羽を着用していざ教習所へ!
やまないなあ……。なんて思いながら検定の注意事項を聞く。途中で暗幕が下りてプロジェクターでの解説となったが、頭の半分で天気の事を考えつつ、残りの半分は注意事項を解説する例のAさん(仮名)がどんなヘンな事を言うのかを気にしていた。案の定、周りはあんまりウケていなかったけれど大いに私の笑いのツボにハマる発言をしたので顔がニヤリと笑う程度まで自分の感情を押し殺すのが大変だった。なんだかなあ(笑)
今日はこんな天気なのでヘルメットにシールド装着可であるという。が、天が味方してくれたらしく解説が終わって暗幕の向こうに現れた窓の外に雪の姿はなかったし、ここに来るまでに今日みたいな激寒い日にシールドを使う恐ろしさを嫌というほど体感していたので*1ここは一か八かシールドなしでいく事にする。まあ、こういうのは自己責任だから文句は言われないっしょ。無風だし、雪がやんだおかげで身を切るほど寒いわけでもないし。
前回の土曜日とは打って変わって受験生が少ない。全体で6人だから今回はあっという間に順番が回ってくる計算になる。ま、どれくらい待たされるとかは大した問題じゃないが。要はいかにして合格するかだ。……よしよし、私の番になっても雪はやんでいる。
もちろん前回と同じ轍を踏む私じゃないので今度こそ合格! 担当してくれた検定員によると「課題頑張りましたねぇ!」との事。うん、今回はそれなりに手応えを感じていたのだがやはりそうだったか。大型二輪は今日は1台も動いていなかったらしいので正直多少心配はしていたのだけど*2、急制動のあとの発進時に一度だけエンストした以外は順調だったのでよかったよかった。――これでもうバイクの用でこの教習所に来る事はないんだなあ……そう思うと少し感慨深い。
ところで、私に先行して急制動に入った普通二輪の女の子はどうやら怪我もなく元気そうだったけれど(明らかにヘコんではいたが)、彼女が駆っていたCB400SFは大丈夫だったんだろうか。だって、私がいざ急制動に入った時に左手の路肩の上に積み上げられた雪*3にフロントからモロに突っ込んでいたんだもの。私が検定を終えたあとで指導員5〜6人がかりで雪の中から引っ張り出していたのを目撃したし、もしかしたらフロントフェンダーやライトステーくらいは変形していたんじゃないか?
さていよいよ卒業式。事務員の話によれば今からダッシュで免許センターに向かうなら午後の免許交付受付(13時)に間に合うとの事だったが、いつまた雪が降り出すかわからない今日みたいな日にはこれ以上外出したくないので大人しく帰る事にする。申請には明日行こう。