『スカイ・クロラ』

スカイ・クロラ

初めて読んだ時からもう６年くらいになるけれど、なんだろね、この色褪せない親近感というか自分自身が本の中にいる感覚は。私にはやっぱり、映画でのメッセージと原作のメッセージが同じとはどうしても思えないんだよなあ。
ま、今回はネタバレになるほどの感想は書かないと思うけど、未読の人のために配慮っと。本当に気になる作品は真っ白のままで読みたい、っていう人もいるだろうし。いないか(苦笑

つまり、私はあの時（初めてこれを読んだ時）から変わっていないのだと思う。だからいつまでも主人公に感情移入し、彼の考えに同意してしまうのだ。やはり人生なんて暇つぶし。だけど好きな事が常に暇つぶしになるとは限らない。結局のところ仕事してる時間のほうがプレイベートのそれより多いわけだしね……や、睡眠時間を含めればどっこいどっこいかもしれないけれども。
閑話休題。実は映画を見たあとに読んだからヘンな解釈をしないだろうかと心配していた。青春時代に読んだ作品だったから、その頃の感想や感じ方が否定されたら嫌だなとか思っていた。ま、それはまったくの杞憂で、考えてみれば当たり前。焼き鳥だって食べる人が異なれば出てくる感想は違う。同じ（ような）ところから出発しているからといって到着する場所は同じじゃない。要するに気に入ればOK、それだけ。
……うん、抽象的な感想をどうもありがとうという感じだ。