ある会いの詩*1

南海部品に無事たどり着き、作業予約をしてCRMはピットへ消えた。当然作業中はヒマなのでとーちゃんは店内へブラブラしに、私はお店前の屋根つき喫煙スペースのベンチでぼーっとしていましたとさ。
すぐそこに晴れ間が見えるのに一向にあがる気配のない、しかもあまつさえ強弱を繰り返して降り続く雷雨を眠気と戦いながら五感で感じつつとりとめのない考え事をしているとどれくらい経った頃か、赤い外装のカタナが駐輪場にやって来、男性ライダーが私の斜向かいに座った。
うん、なんか「話しかけたいぞオーラ」が漂っていたからもしやと思ったけれど、やっぱり話しかけられた(笑　男性ライダー、もといミドルエイジなこのオジサマは、聞けば今日は某オクで落とした125ccガンマのナンバープレートを陸運局へ取りにＮ市（遠いな！）から走ってきたそうな。自宅のほうは降っていなかったのにこっちが降っていて驚いたと言う。
まあ細かい話は割愛して、このオジサマ、相当に病んでいるw　というのも徐々に打ち解けてきてお互いあの道がいーだのこの道がいーだのと話が弾むのだが、その度にオジサマがこう言うのだ。「その道クネクネして面白いの？」と。
もうね、笑うしかない。これはあれだ、バイクの乗りの多数が罹患している難病「曲がり道欠乏症（別名多数有り）」、一説によるとバイクを降りると治るとかなんとかってヤツで、こんなにクネクネに関してアツく(?)なる人は久々に見たんじゃなかろうかw
とにかくそのうちとーちゃんも話に混ざり、何が彼の琴線に触れたのかは不明だが（私がする話なんてそれこそありふれた内容だと思うのだが）、今度ご一緒しませんかという事で彼が所属するツーリングクラブだかコミュニティの公開掲示板を検索してくれと言われ、これが見つからないだろうと思っていたのがなまじ見つかっちゃったわけで……。どーすっかね。食わず嫌いはよくないし、これも縁とは思うけど、ツーリングクラブなら間に合ってるしぃ〜。

そんな、何に悩んでいるのかもよくわからない夏の１日。