『完全自殺マニュアル』
- 作者: 鶴見済
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 1993/07/01
- メディア: 単行本
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個人的には「はじめに」を読んだだけで大満足した。逆に「おわりに」を読んでかなりがっかりした。○るぶか何かの記事のように自殺の名所を紹介しているのがなんだか物凄く笑えるのだけど、その名所の近場に住んでいる人達にとっては迷惑この上ないと思ったり。この本では具体的(すぎる)な自殺方法の説明に付随してそれぞれの方法で自殺した(あるいは未遂に終わった)ケースも簡単に説明されていて、読んでいるとなかなか気が滅入ってくる。なかでも私が1番「すげぇ!」と感じたのが餓死自殺で、生物の基本欲求である食欲を抑え込んで死ぬなんて、ヘタしたら焼身自殺よりも壮絶なんじゃないかと思った(もっとも、この方法で自殺したある姉妹は食べ物が簡単に手に入るような環境で自殺したわけではないが)。まあ、物好きな人も本気な人(!)も1度読んでみたらいいんじゃないだろうか。
……ところで、著者がこの本に込めた真意は、実は「死ぬってこんなに大変なんだぞオラ!」っていう事なんじゃないかと思ったのは私だけかな?