『リサ・ランドール異次元は存在する』
- 作者: リサランドール,若田光一,Lisa Randall
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2007/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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……これ、ヘタしたら平行宇宙の存在をも証明する理論になるんじゃないだろうか。この理論の焦点である「5次元」という空間はたくさんの3次元宇宙を内包し、その決して交わらない(んだっけ?)3次元宇宙同士の間に作用するのは重力らしい。で、当然現在我々が暮らす「3次元」に時間軸を加えた「4次元」を超越しているわけだから、同時間軸上の「if世界」が存在する事もあるんじゃないか、と……。ちなみに、近々某国の地下100メートルに直径16キロの円形ドーナツ状トンネルを掘って、そのトンネル内で加速した水素原子を正面衝突させて*1発生した水素原子の破片の動きを観察する、という国家規模の計画が進められていて、その観察結果次第では「5次元」の存在を科学的に証明できるとかできないとか。まあ、ちょっとひねくれた見方をするなら、現在の科学じゃ説明できない物理現象全てを「5次元世界の干渉によるもの」としてしまえば一件落着だよね、という事かな!(えー) ま、いずれにせよロマンのある話ではある。
本自体薄くてさらりと読めるので「5次元? なんだそりゃ?」と思った人にはオススメ。もっとも、そのさらりと読んだ私も未だに「5次元」という世界が一体どういう世界かは理解しかねているのだけれども。*2
*1:それって目的は違えどまるっきり「ACE COMBAT X」のアトモスリングじゃん! とすぐさまツッコんでしまったのは内緒だ。
*2:著書中に出てきた「2次元世界を通過する3次元世界のボール」のCGイラストも理解できなかったしな。まあ、この辺は「○次元世界とはどういうものか?」という論議をする上で必ず生じる状況で、「1次元世界」の住人が「2次元世界」を理解できないのと同じ事だ。