間抜けの刻印
汗を一滴もかかない快適な眠りから、同じく比較的快適に起床した今日。朝食を摂った私がまずした事といえば、しばらく続くCBR de 通勤がやりやすいようにガレージ内でのバイクの位置を調整する事だった。
それもわりとあっさり完了したのでついでにCBRの暖気もやっておく。なんといっても直近の6ヶ月点検から上がってから1度も動かしてないからねえ、通勤で出る前にエンジン内のオイルを動かしておかないと。
んでま、イレギュラーな日常にはイレギュラーな忘れ物なんかが発生しやすいので最新の注意を払って、それでもどこか浮ついた気持ちで出発前に念入りに持ち物をチェックする。うむ……忘れると地獄を見るようなブツは全部持ったぞ、と……。
今日は涼しいね……。つーか、早く秋にならないかな……少なくとも夕涼み程度でも今はまだ快くふらっと走りに行きたいとは思えない季節なんだぜ……。
軽いツーリング気分でツーキングして無事職場に到着する。ハンドルロックしてキーを抜いたら、いつも通り鍵穴イタズラ防止のキーシリンダーロック(リンク先は参考)の登場だ。サクッと鍵穴にセットして――
「そういえばこれ、バイクは違うけどちゃんと外れるよな?」
そうひとりごち、CBRの鍵束を確認し。
はい事件発生。鍵束の中にキーシリンダーロックの鍵がない。
殺人的な太陽光線がないにも関わらず、軽い眩暈を感じつつ天を仰ぐ。原因はわかっている。キーシリンダーロックの鍵はいつもの通勤車両、XRの鍵束についている。ロンツーの時は抜け目なくその鍵をCBRの鍵束に移しているのに、今回はあろう事かそれをすっかり忘れていたのだ。しかも“バイクの位置も変えたしどうせ使わないから”とXRの鍵束自体を家に置いてきてしまっている。つまりキーシリンダーロックを外す事ができない。外す事ができないという事はバイクに乗って帰宅できない。
初日にいきなりこの洗礼かと絶望的な気分になる。もっともこのトラブルの解決策も実に簡単で、終業後にとーちゃんに電話してXRの鍵束を持ってきてもらい、大粒の雨に降られつつも無事自宅に帰り着く事ができた。
まあ総括として、確かに忘れて地獄を見るような物は忘れなかったけれど、出発前にいつもより念入りに点検したあの時間はなんだったんでしょー、という事だあね。バカだねorz