第309飛行隊 C格納庫

卯月薫(うづき・かおる) アマチュア小説書き&ゲーム実況(はてなプロフに各URLあり〼)。マンガ、アニメ、映画、小説、ミリタリー、警察、TRPG、猫、ゲームなど。たまに自炊画像。  ※注意※  不適切なコメントは予告なしに削除する場合がありますのでご了承下さい。リアルの常識などは言うに及ばず、ネチケットもしっかり守りましょうw since 2005.12.22 当ブログはAmazonアフィリエイトを利用しています。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」鑑賞

今日、ようやく重い腰を上げて観てきた。
満を持して……というと何やらカッコいいけれど、前作「Q」を劇場で見逃した悔しさはありつつも、新コロ無双の中映画館行くのもなあ……と実際は躊躇し続けていたのだな。

パンフレットと両面印刷ミニポスターにウワサの数量限定「シンエヴァの薄い本」も無事ゲット(快速の停まる駅チカの劇場だから配布終了してるかもと覚悟してた)。
や、何がきっかけでやる気になったかというと、1週間くらい前Twitterの公式アカウントに「シンエヴァ、いよいよラストラン!」とツイートがあって。もしかして今月で終了!? と途端に心配になったというのが大きい、前記の通り「Q」公開時に後悔した苦い記憶もあるわけだし。
……ま、感染が怖いならせめてパンフだけでも買いに行くかという気持ちもなかった事もないが、通販で買えるしなーとかそれだけのために(それこそ人を避けるために)交通費使って寄り道せずただ往復するだけというのもなんだか無駄に思えるしつまらん、なんて雑念があった事は否定せんよ。私だって人間なんだよっ!(逆ギレ
そんなこんな以下はネタバレありで感想を書いていく。

まず前提条件として、アニメ全話まともに鑑賞していない(トウジ登場回の初めと終わりを少し見たくらい)、旧劇場版未鑑賞(とはいえ断片的な情報はネット上で散見)、コミック全巻読破済み(最終巻は限定版を買ったのでマリの正体は知ってる)。+新劇場版「序」「破」「Q」全て履修済み。つまりある程度前知識あり。
で、最終章なのだけど、まあ方々で言われている通りアニメや旧劇etcの世界観や展開、設定なんかを上手に拾って「うまくまとめた」なと。もちろんいつも通り回収されなかった設定やあれこれもあるのだけども、その落ち度(?)は正直それほど気になるレベルでもない。結局「Q」での次回予告の内容とはかけ離れた内容に仕上がってるわけだしね(空白の14年に何があったかは引っかかるけどな)。
人間が人間固有の苦悩から解き放たれるには人間やめるしかなかった(生物としての人類には敗北でバッドエンド)旧劇ラストが、新劇でコミック寄りの「世界線を書き換えた」or「平行世界を引き寄せた」に変わってひとまずチルドレンたちは平穏を掴んだ(=幸せではない)わけだけども、これって連作のどの段階から想定されていたんだろうか。
世界観は「破」あたりから伏線が仕込まれていたけど(ex:青い海を取り戻す、加地の畑)、新劇だけに注目するとラストのゲンドウその他主要キャラとのそれぞれが望む世界/境遇の有り様についての対話だったり、最終的にゲンドウとユイ夫婦のシンジへの愛? がシンジの身代わりになって息子の思い(願い)を叶える展開には、特に後者に関しては少々モヤっとしたものを感じてしまう。
まあこれはシンジには感知できない次元(碇夫婦の夫婦らしさはどのメディアでもそれほどフォーカスされていない)で、観客は概ねシンジを通して場面を見るからそもそも伏線を張る必要もなかったという事なのかもしれないが。あ、アスカとケンスケが仲良くなるのはまったく予想していませんでしたw まさかあの2人がねえ~……「破」でほとんど絡みなかったっしょ(・∀・)
演出については今だからできる表現が多いなと感じた。ゲンドウが自分の頭の中身を拾うシーンとかR指定じゃね? と思ったし、インフィニティの群れが大波(お察し)になって地上を飲み込み第三村に迫るトコはちょっと前だったら看過されなかったんじゃあるまいか。
戦闘やミリタリー的な部分は今更言うまでもないけど、エヴァで艦隊戦は今まで人型兵器とそれが扱える銃火器刀剣類を推してきた履歴がある中でいい意味で裏切られた感がある。艦艇を飛翔兵器に転用したり空母をエヴァ防護の盾にしたりも、ホントそんな事考える奴のセンスはどうなってんだ(褒めてる
インフィニティたちがヒトの姿を取り戻すシーン、猫を抱いた女性が中央に据えられて(しかも少し強調されて)いた理由は不明は結局よくわからなかったものの、私あのシーンで少しばかり泣きました。どうにも今まで死んだ猫たちを思い出してしまってね……あと友人Aもな。あいつ「Q」までは見てたんだから生き続けて「シン・エヴァ」も見ればよかったのに。んで内容について私とあーだこーだ語ればよかったのに。
人類の原罪無き地、南極に突入してからの2号機と8号機の戦闘シーンは一種爽快感を伴う盛り上がりぶりが大変美味しゅうございました。私8号機とマリ推しなのだよよな(笑

とりあえずこんなところか……。1度しか鑑賞してないし、早くも記憶が薄れつつあるので円盤見たらまた違う感動感慨も湧き起こるだろうけれども、今回はこれにて了といたしやしょうか(´¬`*)