第309飛行隊 C格納庫

卯月薫(うづき・かおる) アマチュア小説書き&ゲーム実況(はてなプロフに各URLあり〼)。マンガ、アニメ、映画、小説、ミリタリー、警察、TRPG、猫、ゲームなど。たまに自炊画像。  ※注意※  不適切なコメントは予告なしに削除する場合がありますのでご了承下さい。リアルの常識などは言うに及ばず、ネチケットもしっかり守りましょうw since 2005.12.22 当ブログはAmazonアフィリエイトを利用しています。

そして部屋は闇に包まれた……。

ネタでも比喩でもない。実話だ。
ペンション(教習所所有の)が停電した。まあ、理由はわからないでもない。暖房、ドライヤー、シャワー(入浴)、テレビ……電力を食うもんはいくらでもある。何かの偶然(まして季節は冬)が重なって瞬間的に使用電力がハネ上がり、ブレーカーが落ちてしまう事だってあるだろう。たとえば、ペンションの住人が一斉に風呂に入ろうとしたとかな(単なる想像)!
その時、私はシャワーを浴びていたのだけど、急に目の前が真っ暗になってもそんなに驚かなかったなあ。そりゃ、真っ暗になった刹那はびっくりしたけど「ああ、停電か」みたいな。で、今日学科でやった暗順応と明順応の話を不意に思い出してみたりね、「ああ、わかっちゃいたけどやっぱ教官の言う通り急に周りが暗くなったら何も見えねーや」。で、まあ全裸。しかも入ったばっかりで軽く湯を浴びていたからこのままだと風邪をひいてしまう、とりあえず体を拭こう。風呂場に窓はないから外からの明かりも入ってこない、窓のあるリビングに戻って、そうだ懐中電灯がカウンターの上にあったな、なんて事を瞬間考えて風呂場を出た。懐中電灯で辺りを照らしてみる。もう見事なまでに真っ暗。廊下で女子が騒いでる(そりゃそうだ、ここは女性用ペンションなんだから)のに少し苛立ちつつ、ある事が思い浮かぶ。そうだ、懐中電灯を明かり代わりに風呂に入ればいいんじゃん! 浴室のドアを解放し、カウンターの上に置いた懐中電灯で浴室内を照らす。うん、完璧。さぁて、寒いのにもおさらばだ! と意気揚々とコックをひねって湯を出したまではよかった。が、しばらく出し続けていると冷水に。あれ? とコックをひねり直してみたり洗面台でも同じ事(いつも湯が出るようにしてある)をしてみるも冷水なのは変わらず。うーん……と、首もひねったがすぐに解答が出た。「はっ、停電で給湯設備も電源落ちてるっ!?」。うちのペンション、実はちょっと面倒な電源システムになっていて(面倒なので言及しない)、冷蔵庫と水道だけは常に別電源で動いている(入居時にそう説明を受けている)のだが、まさか給湯設備まで部屋の大多数の電源と同じだとは思わなかった。……さあ、これは困った。風呂にも入れなくなった今、いかにして体温の放熱を防ぐか……。ここで唐突に技能3時間目の教官の言葉が浮かぶ、「明日も気温低いから風邪ひかないように(確かこんなような内容)」。まあ、明日もその教官に当たるかは運次第だが、言う通り風邪ひいてはどうしようもない。本来ならやりたくないが、着替えを着るしかあるまい。ショーツを着かけたところで電源が戻る。また廊下の女子どもが少し騒然していたのがムカつく。お前らなんかまだマシなほうだと、普段温厚な私からは想像できない事を考える。まあ、実際どうでもいい事だけど。
さ、またどっかのバカが何も考えずに停電にするような電気の使い方をする前に、さっさと風呂を入り終えよう。……しかしまあ、停電した時まだ湯を浴びてる段階でよかったなあ。体か頭洗ってたらもっと悲惨な事態になるところだった。