『ヘーメラーの千里眼 上』

ヘーメラーの千里眼 (上) 小学館文庫 ま 2-15

うーん、なんというかかなり久々に超ぉつまらない小説を引いてしまったとしか言いようがない。といっても積読なので当時の私は一体何を期待してこれを購入したのか……装丁の美しさか主人公の設定か、その辺りだろうか。
一応シリーズものらしい、レビューによればここから読み始めても楽しめるという事だったが……明らかに過去に語られた設定やストーリーありきで話が展開していくので、つまりまったくついていけないし主人公に感情移入もできなかった。そもそもその人物像になんら魅力的な点がない……シミュレーター上とはいえこんなにわくわくしない空戦描写は初めてだ。
ひとまず苦い薬を飲む思いでなんとか読了したが、これが下巻も続くと思うと非常に憂鬱である。何度途中で放り出そうと思ったか。読むな、とは言わないがおすすめはしない、そんな１冊。