『FBI特別捜査官―裁かれた判事』
- 作者: ロバート・K・レスラー,トム・シャットマン,翔田朱美
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 1995/06
- メディア: 単行本
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その2年後、1971年10月にFBIクリーヴランド支局に着任した著者、ロバート・K・レスラーの下にはある事件が舞い込んでくる。その内容は、オーウェン・キルベインというアイルランド系アメリカ人率いる売春組織の摘発であった。このキルベインという男との出会いが件のスティール事件の謎を解く重要な鍵になろうとは、この時のレスラー捜査官は知る由もなかった。
うーん、自分で上のあらすじ読んでて思うんだけど、多分このあらすじの1割強は嘘だ。まー、この本を読み始めたのは今年の3月の事だからなー、かなり記憶が曖昧。その上内容がノンフィクションだから、あらすじ書くのにかなり苦労した。――さて、『FBI心理分析官』『FBI心理分析官2』の著者として日本では有名なレスラー氏だけど、退職したとはいえ、彼も一介のFBI捜査官だったわけで、そりゃこういう事件簿の1つや2つ抱えているはずだ。でも、前記のような理由から、この本を読んだ人ってあんまりいないのではないだろうか。あ、言うまでもない事だと思うけど、この本は読み進めていくと読者が犯人を突きとめられるような構造にはなっていない。だから、推理小説か何かを読むような気持ちでこの本を読むと途中から飽き飽きしてくる事請け合いだと思うので注意が必要。覚悟しておくように(何言ってんだ)。
凄いと思ったのは、レスラー氏はFBIに着任してから退職するまでのほとんど期間を、スティールとキルベインを有罪にするために費やした、という事だ。人間、本気になれば(?)こんなにも長い間1つの事に執着できるものなんだなあ、と感動。いや、だからどうしたって感じだけど。ありきたりかもしれないけど、私にはムリかもしれない。もっとも、私がそう感じるのはあくまで日常の出来事に対してであって、殺人事件という過去の非日常的な出来事に対しても同じ理屈が通じるのかはわからないけども。まあ、実際に現場に立ってみなけりゃ永遠にわからない感覚でしょうな。立つ機会なんてこの先あるわけがない――と願いたい(意味不)
事実が奇なのか小説が奇なのか。いずれにせよこういう捜査モノ(?)は読んでいてわくわくする。